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医師に必要なのは倫理観

headlines.yahoo.co.jp

 

これ。本当に、怖いですよね。群馬大学病院で肝臓、胆道、すい臓の手術を受けた患者さんが立て続けに8人亡くなったという事故。

 

恐ろしいなと思ったのが、『群馬大学病院が法人化して、自立した経営が求められるようになってから、収益優先、症例数を増やす必要があった』ということなんだけど、それよりもっと驚いたのが

 

『同じ分野を手掛けていた第一外科と競い合うように同規模の手術数をこなしていた』というくだり。

 

こちらの第一外科では3~6人の医師が診療していたが、問題となった第一外科は医師が1~2人で不足状態だった。それでもライバル意識を持って、同じ数の手術をこなそうとしていた…。

 

こんな理由で…。大学病院だから、患者さんは紹介状を持って来ていたんだろうけど、第二外科だったら、こんなことにはならなかったかもしれないってことなのだろうか。

 

医者同士のライバル意識なんて、世界一どうでもいいよ。そんな理由で患者さんが何人も亡くなったなんて、倫理観が欠如しているとしか言いようがない。遺族の方はどんなに悔しい思いをしているだろうと思うと、胸が痛みます。

 

第三者調査委員会(?)の提言

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この調査結果を受けて、第三者調査委員会が群馬大学病院に提言したのが

  • 外科部門の大学院を改編する
  • 重大事故報告システムを導入する
  • 診療科長による適切な管理
  • 患者説明用文書を定型化する

という4点だったらしいけれど、これもどうなんだろう…。しくみばっかり作ったって、肝心の医師の倫理観が変わらなければ、現実はなにも変わらないよね。

 

肝心の医師がものすごい偉そうで、周りを威圧するようなパワハラドクハラ医師だったら、仕組み自体も機能しないだろうし。そんなの目に見えてるじゃないですか。

 

私も経験あるんですけど、大学病院でものすごく失礼な医師に、さんざん馬鹿にされて手術ができない(あるいはボクがしたくない?)理由を延々と説明されて、何をいってもダメ、という状態で黙っていると、医師はせせら笑うように

 

『他になにか質問あります?(半笑)』

 

といいながら、ペンを渡して、インフォームド・コンセント - Wikipedia

の同意書にサインを促してきた。説明すべきことは、したからな。とでも言いたげなご様子。

 

患者に説明すればいいって問題でもないんだよ。(群馬大学病院ではそれすらも行われていなかったということなんだろうけど)

 

お忙しい大学病院のお医者様にその他大勢である患者の気持ちを思いやるなんてことをしていただく時間がないのは分かっているんですけど、やっぱり一番大切なのは倫理観じゃないでしょうか。

 

しくみとか、病院の改編とか枠組みばっかり変えても、肝心の医師の人となりがアレだったら、もうどうにもならない。

 

  • 何人も患者さんを死亡させているのに、自分に問題がないと思って執刀を続けている。
  • 患者の利益より、もう一つの外科と症例数を競い合うことを優先している
  • 威張り散らしている

 

こういう倫理観のなさ、人としてどうなの?という点が一番の問題なんじゃないのか。ここを何とかしてほしいの。ホントに。日本の医師は割とひどいからね。

 

腹腔鏡と開腹手術の難易度がまったく違うというのは、私でも分かる。(最近手術したから)だからこそ、できないならできないで、医師の側でも『この状況で腹腔鏡の手術は困難です』と言う勇気を持って欲しい。

 

そして、患者の側でも「医師だからといってどういう状況でも手術してくれる=助けてくれる」と思うのを改めなければならない。患者が医師にプレッシャーをかけているケースもあるんだろうから…。

 

でも。できもしない手術を受けて、結果的に患者さんが手術しなかった場合より、早く亡くなることになったら…本末転倒もいいところだ。

 

さらに。この群馬大学病院の医師はすごい偉そうで、居丈高な物言いをする人だったそうじゃないですか。下手なのに態度だけはデカい。恐ろしい…。こんなん、他の職業だったら絶対に通用しないよね?医者ってそんなに特別なの?

 

gendai.ismedia.jp

 

同じニュースでは、こういう危ない医師から身を守る方法としてこんな風にまとめている。

 

手術前に執刀医がきちんと挨拶に来てくれるか。HPなどでも、顔や名前、経歴などをきちんと出しているかどうかも見たほうがいい。名前と顔を出している医者は、患者の命を預かっているという覚悟がある。何があっても逃げない医者だと言えます

 

 

これは納得。結局、私もその大学病院はやめて、別の病院で手術を受けたけれど、その先生は腹腔鏡のベテランでHPでしっかり顔、名前、経歴を公表していた。それだけ自信があるのだろうけど、執刀医は手術後もよく病室に来てくれたし、麻酔科医の先生に至っては毎日、病室まで来て声をかけてくれた。

 

偉そうな様子なんてこれっぽっちもなかったよ。だからこそ、自然に頭が下がるというか…。感謝する気持ちにもなった。

 

亡くなった方の中には、一刻を争うような症状で手術をしなければならなかったケースもあって、とにかく簡単な手術だから…という説明を受けていた人もいたらしい。

 

死因を調べるために解剖してほしいといったら、医師から断られ、後で調べたら、遺族側から解剖を断ったと報告書に書かれていた例もあったのだそう。「不信感をもってしまった」って書かれていたけれど、実際は不信感どころじゃすまないだろう。

 

高齢化が進む日本において、今回の問題は誰にとっても他人ごとではない。明日は我が身という現実だと思う。

 

医師の倫理観。

 

まともな倫理観の持ち主じゃなければ医師になれない、くらい厳しくてもいいんじゃないか。そんな風に思う。