ここ数年の風雨って、とんでもない風で体ごと吹き飛ばされそうになったりしませんか。私はなる。
安い折りたたみ傘だとあっという間におちょこ(って今も言うのかな)になって傘としての役割を果たさなくなったりして。駅前でもやたらとそういう人を見かける。
で、駅のゴミ箱に大量の傘が捨ててあって『傘を捨てないでください』という張り紙が出たり。
反り返らない、丈夫な傘が欲しくて最近、よくみかけるやたらと骨の多い傘を購入してみたところ、見事に無事だったので自信をもって宣伝していきたいと思います。
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pink trick 完全遮光100シリーズ・6本骨傘
購入したのは、楽天のイベントでお世話になったpink trickさんの長傘。
ここ数年、傘にこだわりをもたず、その辺で売られている黒い長傘(しかも男性用)を使っていたんだけど、それがいつの間にか姿を消していて。なんで傘って突然姿を消すの。
さらに少し前に適当にというか、なかば嫌々購入した日傘を1回で失くして。(とにかく明日までに紫外線対策ができる傘を地元で買わなくちゃならない、値段とデザインで折り合いがつくのがなかなか見つからず、しかたなくかったものだったんです)
やっぱり人間ってほしくて買ったもの、愛着のあるものじゃないと大事にできないんだなと思って、本気で傘を探すことに。
まず気に入ったのがカラー。緑系のカーキって実はベージュやグレーと同じくらい合わせやすいカラーだと思ってて。
せっかく買うなら嵐でも持てるような丈夫な傘がほしい!というニーズを満たしてくれる16本骨。やたらと骨が多い。
開いたとき、昔は壊れた傘、骨の折れた傘を修理するおじさんが軽トラックで家の近くに来ていたなーなんてことを思い出したりして。
いまはもう『傘を修理する』という概念がなくなっているなあ、なんて寂しく思いました。
柄はこんな感じで、フェミニン。
カラーはオリーブを選んだんだけど、いわゆるカーキでいろいろな服装に合わせやすい。バッグもロンシャンを複数カラー揃えて、服装に合わせて持ち替えているんだけど、本当は傘も服に合わせて持ち替えたい。
中原淳一さんが著書の中で『誰かの家に招かれたとき、スリッパが何色かあったらそのなかからサッとその日の自分の服装にあった色を選ぶくらいのこだわりをもってほしい』というようなことを書かれていて。
さらに私が大好きな三島由紀夫の作品、『女神』のなかで、主人公の朝子が父親と待ち合わせたホテルのラウンジで、自分の着ている服の色に合わせたカクテルを注文したことに父親がひそかに満足する…というシーンがあるんですよ。
「あたくし、デュボネ。」とウェイターにオーダーする朝子がとてもエレガントで初めて読んだとき、ドキドキしてしまいました。
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なにが言いたいかというと、傘であろうとバッグであろうと、スリッパであろうと果てはその日に注文するカクテルであろうと自分の服装にあったものを選ぶ、というこだわりを自分も持ちたい。ということなんです。
このシリーズはカラバリも多いので、気に入った色を見つけやすいです。
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しかも、嵐でも折れないからね、この傘。2週間くらい前に台風が近づいていたとき、例によって駅前で傘が反り返っている人を何人も見かけましたが、この16本骨傘は大丈夫だったんです!買ってよかった!と思いました。
こちらは同じショップで購入したカーキの折りたたみタイプ。
こちらは丸いシルエットでとてもかわいいのですが、折りたたむとちょっとかさばります。
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お値段も割と手ごろなので、いくつか揃えたいときにいいですね。
お気に入りを持つって、やっぱりいいですね。適当に購入したものを持つより、愛着がわくし、手に取るたび、嬉しい気持ちになります。
憂うつな雨の日もこの傘があれば、ちょっと楽しみになりそうです。
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