白玉日記

40代女性が楽しく快適に過ごす方法を模索。でも若い子にも読んでほしい。

夫婦別姓に反対する前にすべきこと

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今朝、新聞で選択性夫婦別姓陳情アクションを起こしている井田奈穂さんの記事を久しぶりに読みました。

chinjyo-action.com

「今や夫婦同姓を強制するのは日本くらい」

ホントにそうです。

 

日本ではまだまだ結婚したとき、女性が改姓するのが一般的ですよね。私は結婚したことがありますが、改姓したことはないので、選択夫婦別姓を唱える人の気持ちがよくわかります。

 

なぜ自分の名前を変えなきゃならないのか分からない。

 

家族の一体感が薄れるとか、絆がどうこうとか、日本の伝統的な家族のあり方がみたいな意見を唱えているみたいだけど、ヨーロッパで過ごした経験のある私に言わせれば、日本ほど家族の絆が薄い国ってなかなかないと思います。

 

留学中友達の男の子(日本人)が、日本の家族にたまにしか電話をしないと言ったら仲良くなった現地のイタリア人に怒られたそうです。

 

シングルマザーが新しくできたパートナーと自分の子供を虐待してしまったという事件が後を絶たない日本だけど、ヨーロッパで生活していたときはこんな事件が起きたというのは聞いたことがありませんでした。

 

身近にいた20代のシングルマザーが付き合っていた男の子(20代)は子供が好きな子で 暴力を振るっていた実の父親である元パートナーよりも子供に優しくしてるとシングルマザーの彼女は喜んでいました。

 

ついさっきフランス人の男性と結婚した日本人の方が書いた本を読んでいてこんな文面を見つけました。

 

 

こんなことがありました。 に来ているフランス人駐在員の家族の男の子とうちの息子がすごく仲良くなって。彼のお父さんに「日曜日にこさんが家に遊びに来てもいいですか?」と聞いたら「日曜日は家族の日です」きっぱり断られた。 あ、日本に来ていてもそうなんだと私は認識を新たにしました。

家族の絆って全員がおなじ苗字かどうかじゃなくて、こういう「行動」に現れると思うんです。


そして、韓国ドラマを見ていたときのこと。登場人物の今時っぽいおしゃれで可愛い20代の女の子が「女がメイクをしないなんて、親が死んだ時か国家が危機に見舞われたときだけ」と言っているシーンがあって、驚きました。

 

フランスも韓国もイタリアも原則、夫婦別姓です。

 

日本でも家族の絆や「家族を優先することをためらう必要はない」という傾向は、東日本大震災が起きて以来、かなり良い方向に転じてきていると思います。でも、それは家族全員が同じ苗字であるかどうかとはまったく関係ないですよね。

 

夫婦別姓に反対する人の中には、 子供と父親の苗字が違うことに対する違和感を唱える人がいます。

 

ただ、前にも書いた通り、フランスやイタリア、韓国や中国では、子供は父親の苗字を名乗ることが一般的です。夫婦別姓を唱えるような女性が自分の子供に無理やり父親と違う苗字を名乗らせることはまず、しないでしょう。

 

そして屁理屈かもしれませんが、私はパートナーと同じ苗字になるのが絶対に嫌だと言っているのではありません。例えばパートナーがたまたま、自分と同じ苗字だったら?ラッキー!名前変えなくて済むじゃん!と思うと思います。

 

相手と同じ苗字になりたくないというよりも、自分の名前を変えたくないだけなんです。それは男性だって同じですよね?

 

「自分と苗字が違う子供を愛せると思うのか」と言っていた男性がいるようですが、そういう考えなら子供を持たない方がいいと思います。子供は所有物じゃないんですから。

 

以前このブログで夫婦別姓について書いたのは何年前だったでしょうか。
何年経ってもこの議論が進まない日本。

 

将来生まれる子供たちのためにも何とかしたいところですね。