白玉日記

40代女性が楽しく快適に過ごす方法を模索。でも若い子にも読んでほしい。

犯罪被害者のプライバシーって…

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座間の事件で、次々と被害者の身元が明らかになり、どんな背景で失踪したのか、メディアによって明らかになっていますね。

 

この事件が明るみに出たとき、一生懸命行方を探してくれるお兄さんがいるのに、なぜ自殺を…って思ったんだけど、女性の心の闇の深さを考えると、なんだかやりきれない思いがしました。つらかったんだろうなぁ。

 

でも亡くなった方の写真や卒業文集やらを探しだして、昔の友達に話を聞いたりする必要があるんだろうか。

 

週刊誌ではある被害者の経済状況と家庭環境をあげ、それを見出しにしていましたが、だから、なんなの?なんでこれが見出しになるの?????

 

その環境だから、自殺願望があっても、こんな目にあってもしかたないってこと?亡くなった方への侮辱以外のなにものでもない見出しでしたよ。

 

それともうひとつ。

 

事件があったアパートから退去者が出ていないことも話題になっていますよね。たった2カ月程度住んでいた、通りすがりみたいな住民が事件を起こしたわけで、元から住んでいる人がとやかく言われなきゃいけない理由がどこにあるの?

 

聞けばオーナーさんと不動産会社は住民の方に「出ていかなくていいんだよね?」「すごく住みやすいのに」と言われて、住民が残っているかぎり頑張ろう!と思っているそうで。それなのに、どうして住民まで批判めいたことをされなくてはいけないのか。

 

こういう痛ましい事件が起きて、自殺願望のある人をなんとか助けてあげなければいけないというのはよくわかるし、100%同感なのだけど、twitterに「死にたい」と書けなくしたところで、なにも解決しないし、ましてやこんな風に被害者のプライバシーをあばいたって、見た人が暗澹たる気持ちになるだけ。

 

これは「知る権利」とはまったく違う次元の問題。知らなくていい情報、死者や関係のない人、残された人を侮辱するような報道はホント、やめてほしいもんです。