白玉日記

40代女性が楽しく快適に過ごす方法を模索。でも若い子にも読んでほしい。

イタリアでエビのすり身ソーセージを食す。ミシュランシェフの店 senigalliaセニガッリァのストリートフードaniko(アニコ)

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先週末はセニガッリァという街ある、ミシュランの★付きレストランのシェフのaniko(
アニコ)というお店に行ってきました。

 

http://www.morenocedroni.it/aniko/il-locale/

 

え?星付きレストランとびっくりされた方もいるかもしれませんが、もちろんそんな高級レストランに私は興味はなく。

 

星つきレストランのシェフを務めている Moreno Cedoroni モレーノ・チェドローニ氏が経営するストリートフードのカジュアルなお店です。

 

世界初のittica salumeria(イッティカサルメリア)ということで、日本語に直訳してみると魚介加工食品店?ですかね。

 

本来のサルメリアというのはサラミやソーセージハムなどの食肉加工品を扱う店なんですが、こちらは魚介類でそれやろうというお店。

 

モレーノさんはどうやら日本料理にも造詣が深いらしく、メニューにもたたきや照り焼きソース添えなどがありました。

 

公式サイトにもご本人やスタッフが日本の手ぬぐいをはちまきにして頭に巻いている画像があるので、日本通なのでしょう。

 

ミシュランの★付きレストランの味をストリートフードで再現したアニコ

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画像は「海の幸のフリッタータ」。いわゆる卵焼きというか、スクランブルエッグのようなもので、魚介のトマトソースにからめてあってすごくおいしい。

 

話が前後しますが、私がなぜミシュランのレストランに興味がないのかと言うと、美味しくて高いのって当たり前じゃないですか?それでいて必ずしも美味しいとは限らない。

 

それが私の経験です。

 

むやみに凝ったソースや過剰な調理を加えていてうっぷとなるものもあるし、量が異常に少ないところもある。

 

仮に普通においしいとしても値段が高ければそれも当たり前になってしまって、感動がない。

 

私は自分で料理をかなりするので、それだけ高いお金を出すなら自分で良い食材を買って作ってみようと思ってしまう。だから高級レストランは向いていないのです。

キタナシュランは好きなくせに…

 

そんな私がアニコになぜ入ったのかと言うと、友達に連れて行かれたからなのですが、実はシェフが出したストリートフードのレストランというのが気になったのです。

 

Street foodというのはここ数年イタリアでブームになっているもので屋台の料理やファストフード的な歩きながら食べられるようなメニューを指しています。こちらではハンバーガーが人気ですが、日本のたこ焼きやホットドッグなどがそれに近いイメージですね。

 

したがってアニコのメニューも比較的、短時間で準備ができるような品ばかり。フィッシュアンドチップスとか、メニューも分かりやすいものが多い。

 

とはいえ、高級レストランのシェフが経営しているだけあって味の方は本格的。席はテラス席しかありませんが、幸い天気がよかったので気持ちよく食事をすることができました。

 

 

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フィッシュアンドチップスといってもものすごい完成度。ラズベリーとショウガのソースにマンダリン(オレンジとミカンの間のような柑橘類)のモスタルダが添えてあります。感動的なおいしさです。

 

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もうひとつ、めちゃくちゃ美味しくてビックリしたのがこちらの魚介ソースのポレンタ。フリッタータと同じソースが使われているのですが、食べたときの印象はかなり異なります。

 

ウェイターの男性がオーダーをとった際、

「フリッタータとポレンタは同じソースを使ってます。もし、他の味も試してみたいというなら違うメニューを頼んでもらった方がいいかもしれません」

ときちんとアドバイスしてくれたところにも、とても好感が持てました。

 

結局二つとも頼んだのだけど大正解。今でも、頭の中であのソースを再現できないか考えているほどです。

 

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こちらは海老のソーセージのホットドッグ。


海老のソーセージというのは日本人的にいうとすりみ…。うっすらとエビの匂いがするはんぺんがソーセージ状になったようなイメージで、割と普通の味でした。

 

これを食べてみてロッテリアエビバーガーってすごいんだなと思いましたね。

 

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 ワインは当然ナチュラルワイン。

 

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イタリアの美味しいレストランってパンとオリーブオイルにもこだわっているところが特徴です。

 

こちらでレストランに入ると、copertoといってテーブル料みたいな感じで2ユーロほど取られるのですが、それにパンも含まれているんですね。

 

パッサパサの適当なパンとかスティック状のスナックであるグリッシーニが袋で出てくるようなレストランは、まず味で期待できないと思っていいでしょう。

 

アニコはもちろん自然酵母のパンとこだわりのオリーブオイルを使用していました。オリーブオイルのメーカーも丁寧に説明してくれたのですが忘れちゃいました。

 

ワインがボトルで35ユーロ、ワイン込みで二人で92ユーロっというのはランチとしては高いのですが、店員さんの知識、サービスも含めて満足度はかなり高かったので、値段も高いとは思いませんでした。満足!

 

日本からセニガッリァに行くという方はあまりいないと思いますが、かなりお勧めのスポットです。