白玉日記

40代女性が楽しく快適に過ごす方法を模索。でも若い子にも読んでほしい。

ワインで悪酔いしない方法。ナチュラルワインってどんなワイン?

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先日、久しぶりに外でワインを飲んだところ、すごく具合が悪くなってしまいました。飲みすぎ…もあるんだけど、翌日の具合の悪さといったら、食あたりレベル。

 

頭痛も尋常じゃないし、胃のむかむか具合も「死ぬんじゃないか」と思うほど。もう絶対に外でワインは飲まない!と誓いました。(つーか酒やめろ…)

 

 ワインで悪酔いしないために「酸化防止剤」無添加のものを選んでいるという方もいると思います。でも、海外産のワインの場合、何を基準に選んだらいいか分からないこともありますよね。

 

今回は悪酔いしたくやしさまぎれに、『悪酔いしないワインの選び方』についてお話ししたいと思います。

 

ワインで悪酔いしないために。ナチュラルワインというカテゴリーを選ぶ

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結論から言います。私が知る限り、唯一の方法は

 

ナチュラルワインを選ぶ」。

 

(※あと、量を飲みすぎないことも大事)

 

ああ、オーガニックね。と思ったあなた。違います。

 

100%間違ってはないけど、あんまり正しくもない。有機ブドウを使ったもの=ナチュラルワインではない。

 

ナチュラルワインの定義は以下の通りです。 

 

  1. ブドウは有機栽培またはヴィオディナミコ農法(バイオダイナミック)
  2. 発酵は天然酵母や野生酵母を使用。醸造用の化学物質によって急速に発酵させたりしない
  3. 成分を安定化させるために化学物質をできるだけ使わない(酸化防止剤)
  4. 亜硫酸塩(SO2)は無添加、または本当に必要な量だけごく微量、使用。

他にもブドウは手摘みでないといけないとかいろいろとあるんですが、最低限はこの4つ。てか、手摘み以外でブドウをどうやって収穫するのか?!と言いたい。イタリアの田舎で生活していた私としては。

 

イタリアやフランスは、一般家庭でも自分たちで飲むワインを作ります。ブドウは自分で育てている場合もあるけど、買ってくる人もいる。素人だから、化学物質なんてほとんど使わないし、時間をかけてゆっくり作る。

 

このような昔ながらの製法で作られたのがナチュラルワイン。このタイプのワインなら、よほどの量を飲まない限り、悪酔いしません。

 

酸化防止剤無添加のワインとどこが違うの?と思うかもしれませんが、酸化防止剤無添加というだけだと、どんな酵母が使われているか分からないし、化学物質によって発酵、熟成されているかもしれない。

 

私、自然食品原理主義者ではないんですが、ワインだけはナチュラルワイン以外のものは飲めない。そうじゃないと、2杯で頭痛がします。

 

フランスやイタリアでも、最近、若い作り手さんたちがナチュラルワインに注目していて、まあ、言ってみれば原点回帰ですね。

 

お父さんのワイナリーでは製造量を増やすために、化学物質を使った個性のないワインを作っていたけど、自分の代になって、昔おじいちゃんがつくっていたようなナチュラルワインを作ってみたい!と一念発起して有機栽培を始めたとか。

 

あとは完全に趣味で自分で飲むために作っていたワインが、バイヤーの目に留まって一般向けに販売されるようになった、とか。

 

このようなナチュラルワイン、フランスではヴィン・ナトゥール(誰か間違ってたら教えて)、イタリアではヴィーニ・ナトゥラーリと呼ばれて、通の間で愛好されています。

 

ちょっとワインに詳しい方なら、毎年ヴェローナで開催されるVini Italy(ヴィーニ・イタリー)とか、ご存じだと思うんですが、Vini Italyでも会場の一角で別料金を払ってナチュラルワインの団体が試飲・買い付け会を開催しているんです。

 

機会がある方は是非、そちらにも足を運んでほしいなと思います。

 

日本でナチュラルワイン飲む方法・レストランで飲む

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こんな話をすると、嬉しいことに皆さん「ナチュラルワイン、飲んでみたい」とおっしゃいます。

 

日本のレストランの中にも、ナチュラルワインを出してくれるところがぼちぼち増えてきている様子。そういうところは「ナチュラルワインあります」的な宣伝を必ずしているんで、分かると思います。

 

でも、やはりまだ一般的ではない。

 

ナチュラルワインはその名の通り、自然派なので、ブドウの味とポテンシャル(なんかカッコイイ)がそのままワインの味に反映されるんですね。だから、毎年同じ味ではないし、あー今年はイマイチだなってこともある。

 

味もパンチが効きすぎてることもある。

 

レストランを経営するような方は味や価格の不安定さを嫌うので、ナチュラルワインをおかないところも多いです。

 

イタリア人だってナチュラルワインにこだわらず、どこにでもある添加物入りのワインを普段から飲んでいる人が多いですし、イタリアでもレストランでは味が安定していて、価格が安い従来のワインを扱うところがほとんどです。

 

さらに、こうした顧客のニーズに合わせるために、ワイナリー側でも毎年、同じような味に似せて作る(化学物質を添加するなどして)ところもあるのだとか。

 

 

日本でナチュラルワイン飲む方法・自分で買ってみる

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手ごろな価格でナチュラルワインを楽しむなら、自分で買ってみるのが一番、安くすみます。

 

「どれがナチュラルワインか分からないよ」

 

という方もいるでしょう。ごもっともです。

 

でも安心してください!結構、流通してるんですよ!

 

日本のワイン通のなかにはナチュラルワインにこだわる方も多いらしく。私が知り合ったワイナリーのオーナーたちも、口々に「うちのワイン、日本ですごい売れてるみたいなんだけど」と言ってました。

 

私がよく足を運んでいた、ナチュラルワインのワイナリーのオーナーから、お名前を聞いたバイヤーさん「ヴィナイオータ」さんと取引していらっしゃるのが、トスカニー イタリアワイン専門店さんです。

 

日本に帰国後、久々にナチュラルワインが飲みたい!となって、楽天で探したのですが、この店が一番、品ぞろえが充実していて、送料も安く、買いやすい。

 

欲しかったワインがいくつもあってウホウホになってしまいました。

 

 

 

そのひとつが、こちら。サルデーニャデットーリというワイナリーの赤ワインなのですが、ちょっと甘みがあってすごく飲みやすい。

 

赤ワインは本来、常温で飲むものなんですが、このレノス・ロッソだけはすこし冷やして飲んでもいいと言われました。

 

Vini Italyでもオーナーのアレッサンドロ・デットーリさんをお見掛けしたんですが、すごくシャイな感じでまじめそうな方だった。ので、好感度も急上昇。一時、こればっかり飲んでました。白もまたうまいんだな、これが。

 

 

 

レノス・ロッソをお友達にプレゼントしたところ、すごく飲みやすくてアルコール臭がなく、びっくりした!とにかくおいしかった!と絶賛のコメントをいただきました。

 

そして、こちらのアンジェリーノ・マウレの「マシエリ」もお勧めしたいワインです。こちらはヴェネト州のワイナリー。ヴィナイオータさんのセレクトです。

 

 

 

上品な味わいで、日本食にも合わせやすい。白ワインを2杯飲んだら頭痛が…とか、白ワイン飲んだら次の日、一度死んだ…そんな経験をお持ちの(私のような)方に、強く推奨したい!

 

そして最後は、ナチュラルワインの存在を私に教えてくれたオーナーのワイナリー、ポデーリ・サングイネートのロッソ・ディ・モンテプルチャーノです。

 

 

 

こちらのオーナーは実に豪快な女性で「うちのワインは飲んでも悪酔いしないんだから!」というのが口癖でした。ほんとにそう。

 

普段、スーパーでワインを買って飲んでいると、2000円台のワインって高いなと思うのですが、安いワインははっきりいって体に悪いです。

 

皆さんも是非、一度、ナチュラルワインを飲んでみてください。

 

後戻りできなくなりますよ……。(ニヤリ)