白玉日記

40代女性が楽しく快適に過ごす方法を模索。でも若い子にも読んでほしい。

夫婦別姓の議論。苗字が違うこどもを愛せない父親。

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twitter夫婦別姓についての議論交わされていた、夫婦別姓の議論。ちょっと目を見開いてしまうような意見を見かけたので、ご紹介。

 

「自分と苗字が違う子どもを父親が愛せると思うのか」

 

というもの。

 

ほぉえぇーぇぇー!!!(声にならない)

 

え?世の男性の皆さんて、そんなことを考えていらっしゃるんですか?私は2つの点で驚愕した…。

 

①自分の子どもであることは変わりないのに、名前が違うくらいで愛せなくなるのか。という点。

夫婦別姓ができる国の場合、子供の姓は父親と同じにケースが多い。家族でお母さんだけが苗字が違う感じ。この方は、そのことご存じないのかしらという点。

 

夫婦別姓を唱える女性のなかに、『自分の子どもにも夫の姓を名乗らせたくない』という方、どのくらいいるんでしょうか。

 

私はそれほど多くないと思ってます。だって、夫婦別姓を願うほど独立心があるなら自分の子どもにだって自分の苗字を押し付けたりしないでしょ?

 

私は子どもがいませんが、夫婦別姓が選べるなら、その後の面倒を考えて子どもは父親の姓でいいと思ってます。

 

さらにこの発言をした男性は『名前が変わるのが嫌なら、内縁関係でいればいい。紙切れにこだわらなければ、男が子どもを認知すればいいだけの話』

と言っていました。

 

日本は未婚で子どものいる女性が働きやすい社会か?

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答えはNOです。

 

フランスのように事実婚制度があるわけでもなく、結婚しなければ母親として、働く女性として、不利になることが多い。配偶者控除とか、もろもろ。ただでさえ、女性の賃金の方が安いのですから。

 

節税とか、控除とか受けなきゃ子どもを育てられないなら、文句いうな。という意見は却下します。これは当然の権利ですから。

 

女性の場合、仕事の面接でも「子供がいるかどうか」は確認されます。男性は聞かれますか?聞かれないですよね。

 

私も以前「これは女性のみなさん全員に確認しているのですが」と前置きされて聞かれたことがあるので、男性には聞いていないでしょう。

 

これも暗黙の了解として、「子どもの面倒は母親が見るもの。だからいざというとき仕事の足かせになる子どもの存在を確認しておきたい」という考えが根底にあるからでしょう。

 

女性が未婚のまま、認知されているとはいえ結婚していない男性の子どもを産み、育てることに対して、理解を示すほど日本の社会が寛容だと思いますか??

 

そもそも、夫婦別姓にしたい。という女性の希望は「自分の苗字をそのままにしたい」これに尽きるのではないでしょうか。

 

子どもがいじめられる。

ご祝儀袋はなんて書く?

お墓の名前はどうする?

 

こんなことは本人が決めればいいこと。それに夫婦別姓を導入したいという人は、選択制にしてほしいと言っているだけです。

 

それを「強制にしないと」という前提で、あれこれ文句をつけてくる。したくなきゃ、しなきゃいいんです。苗字が家族全員同じでなければ、絆が弱まるという人はそうすればいい。

 

夫婦別姓を強制しろなんて誰も言ってません。選ばせてくれ。と言っているだけです。

 

夫婦別姓によるいじめをはじめとする諸問題。海外では?

夫婦別姓が当たり前の国ではどうでしょうか。ここでは分かりやすいように、夫の姓を山田さん、妻の姓を鈴木さんとして説明します。

 

①子どものいじめ

まず、子どもは父親の姓を名乗ることがほとんどです。例えば、授業参観なんかで母親が学校に呼ばれたとしても、父親の姓で呼び出されます。母親も「山田くんのお母さん」と呼ばれて、普通にハーイと返事をします。

 

「先生、私は山田じゃありません!鈴木です!(怒)この子は山田ですけど、私は違うんです!」とか

 

訳の分からん主張をする人はいません。だから、学校側も児童たちも、母親と子どもの苗字が違うということに誰も気づきません。(それが当たり前だから)ゆえに、それが原因のいじめも起こりません。

 

②表札について

日本のように石に彫った立派な表札はなく、ポストに夫婦二人の名前が連名で書かれていることが多いです。子供の郵便物は、どっちかの苗字と一緒なら問題なく放り込まれます。あとは2つの苗字だけが連名というところも多いです。

 

③お墓について

私が住んでいた国は、キリスト教の国で火葬の習慣はありませんでした。そのため、物理的にお墓は棺桶がそのままの大きさで入る広さが必要であるため、1人1スペースでした。ですから墓標も個人ごとになります。◎◎家という家単位ではないのです。

 

さらに、住んでいる地域→地域の教会でお葬式→地域の墓地へ埋葬

 

という図式があるため、苗字が違っていようが、祖父母や父母、夫婦は同じ墓地内にお墓があることになり、お墓参りは1回で済むようになっています。

 

夫婦別姓反対論者が『別姓になるとそれぞれ墓守が必要』とか言い出しそうですが、原則同じ墓地内なのでそれも問題ないのが実情。

 

まれに、『鈴木花子 in 山田家』っつー墓標がありました。日本も山田家の墓に入って、俗名だけ「鈴木花子」にしとけばいいのでは。

 

人んちの墓標なんて誰が気にするでしょうか。

 

④ご祝儀袋、お香典はどうするか

『お金を入れた袋に名前を書く』習慣があまりないのですが、お祝いに関しては結婚式の受付ではなく、たいてい本人たちに直接、渡すので夫婦そろって渡してくれる場合もが多いです。

 

なにかの事情で旦那さんが一人で持ってきたとしても、

 

「あ、これはあの2人からのお祝いだね」

 

と認識します。「えー?これって、旦那さんだけからってこと?」とかアホなことは誰も考えません。

 

っていうか、②~④の疑問に関しては

 

好きにしろよ

 

と言いたい。そんなの個々人が考えて、決めればいいことで、事前に社会全体で考えることではないと思うの。

 

夫婦で葬儀に参列してれば、お香典袋にどちらかの名前しか書かれていなくても、その夫婦2人からと考えるのが普通じゃないですか???????

 

夫婦別姓にしたいという人は、そんな細かいことまで考えてないですよ。

 

繰り返しになりますが、夫婦別姓にしたい人は「選択させてほしい」と言っているだけなんです。

 

夫婦別姓が反対という人は、夫婦別姓になったときの不利益、不都合について考える必要はないです。あなたにその不都合は降りかかりませんから。