先日、本屋さんに並んでいるのを見て、ギョッとしたタイトル。
「髪なんて、切らないほうがオバサンです!」
って、この雑誌ってそういう位置づけのものなの?
結局は「美魔女」というライフスタイルというか、鋳型(たとえが古いね)に当てはまるよう消費を促すだけの雑誌なのか…。
確かに、40代以降になると髪がうねってきたり、パサついたり、つやがなくなって来たりして、手入れが大変には、なる。それは事実。
だけどそれを雑誌の表紙で「切らないほうがオバサン」って一刀両断していいものか。っていうか、大きなお世話。
ただでさえ、生きにくいなかで、仕事や家事、子育てなど、一生懸命やってんだから、髪形くらい好きにさせろと言いたいです。美STがそれ言っちゃだめでしょ。
「年齢を重ねる」ってことがそれだけで、女性にとっては欠点になる国、日本。
男性側が若い女性を求めるのは事実だし、自由だし、いいことだと思う。それを止めるつもりはサラサラない。
けど、わざわざ、危害を加えてくるわけでもない年齢を重ねた女性をつかまえて「お前は年をとっているんだから価値がない」という意思表示をする必要もないと思うの。
それこそ大きなお世話なの。
私はヨーロッパでロングヘアーを豊かになびかせた40代くらいのマダムがいわゆるママファッションじゃなく、モードなスタイル(タイトスカートだった)ベビーカーをガッ!とバスから降ろしてさっそうと歩いていくのを見たとき、自由だな。と思った。
これ、日本でやったら「母親のくせにあんな格好」とか言われるに違いない、と。
でも、今考えると、自由もなにもなくて、好きな髪形でいるのなんて当たり前のことなんだよね。
なんで誰にも迷惑かけてないのに「40代なのにロングなんて」「母親なのにあんなかっこう」とか言われなければならないのか。
放っておいていただけませんか。
まあ、結局どこに行っても同じ服しか売っていないのと同じで、日本では「美魔女と呼ばれる40代の理想の髪形はコレ」みたいな規定があるってこと。
その「規定」がイヤだって
言ってんだ!
やることやってんだから、髪形くらい好きにさせていただくよ。