アメリカの入国禁止令について

headlines.yahoo.co.jp

 

イスラム圏のパスポートを持つ人の、アメリカ入国禁止。怖いですね……。

 

それでもやっぱりアメリカは違うなぁと思うのが、このリンクのニュースのようにスタバやアップル、グーグル、アマゾンなどの企業の代表者が大統領令に反発する意思を表明していますが、JALANAはそうそうにイスラム圏の人のアメリカ行き便への搭乗を拒否することを明らかにしていて、まあ事情は分かるんだけど、アメリカの企業と比べると腑抜け感が否めませんね。

 

というか、日本から米国便にのせたところでアメリカに入国できなければ、「なぜ航空会社がそれを知っていて乗客に通知しなかったのか」という議論になり、運賃の払い戻しやら賠償請求なんかされたら困るので、そのための自衛策でもあるのでしょうが。

 

まあ私たち日本人は島国だから、難民が押し寄せてくるという絵面があまり理解できないわけです。どこか他人事といったイメージがありますよね。

 

例えばイタリアは半島ですが、対岸のトルコやギリシャから難民が大挙して押し寄せ、粗悪な船に乗せられて命を落とすケースが後を絶ちませんでした。

 

到着した難民を収容しても1週間もしないうちに、行方不明となりすぐにローマやナポリなどで商売を始めたり窃盗や薬物売買の売人として働き(?)始める…ともっぱらの噂でしたね。

 

それでもイタリアにはバチカン市国があるため、キリスト教の理念に基づいて政府は難民の入国を拒否できません。受け入れ施設を運営したり、難民を救助するだけでイタリア政府には相当な費用や負担がかかっていたはずです。

 

日本は難民を受け入れていないし、おそらくこれからも受け入れる方向には行かないだろう(と国民が思っている)から、なんとなく対岸の火事のようなイメージを持ってニュースを見ている人がほとんどなのではないでしょうか。私もそうです。

 

まっとうに働いている人が恐れること

 

怖いなあ。と思うのはグーグルやアマゾンが自分たちの企業で働いているイスラム圏の社員に対し、当面の間、アメリカを出国しないことを推奨した、という点です。もちろん、社員を守るための正しい行動ではあるのですが、そう通達を受けた社員たちの気持ちを考えるとやるせない気分になります。

 

ヨーロッパで移民として生活している人の中には自国に戻りたくないという人もいましたし、その国の出身であることを恥じ、隠して生活をしている人もいました。

 

結婚して苗字を変えて(イタリアは原則夫婦別姓なので、苗字を変える必要はない)イタリア人になりきりたい、という人もいたようです。

 

でも大半の人、まっとうに働いている人は「死ぬときはやっぱり自国に戻りたい」とか「いつかは国に帰りたい」「いつでも自国に帰れる状況でいたい」と思っています。

 

私もあるとき、「このまま日本に帰れなくなったらどうしよう」と考えたことがありました。東日本大震災があって、アリタリアが日本行きの航空券の値段を吊り上げたときだったかな。あのときは放射能汚染された国に飛行機は渡航させないとか言い出しかねない勢いでしたから。

 

まあそれが一時的だったにせよ、自分の国に帰れなくなるというのは海外で生活している人間にとってとてもとても恐ろしいことなんです。

 

支えてくれる旦那さんとか、家族がそばにいても同じ。自分だけが自国に帰るすべをうしなった……となったら、それこそ絶望します。

 

聞けばトランプ大統領のルーツはおじいさんの代にドイツから移住してきた移民だというじゃないですか。奥さんのメラニアさんもスロベニア出身の移民。

 

日本が難民や移民を受け入れていない以上、アメリカのやり方(というかトランプのやり方)を非難することはできませんが、イスラム圏の方の反発を招いてさらなるテロが起きたりしないように願っています。