翻訳に必要なのは語学力より日本語力

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たまに翻訳のお仕事をさせていただくことがあるんですが、日本語力って本当に大事ですね。

 

翻訳や通訳の仕事をしたくて、語学力を身につけたい!と考える方は多いと思うのですが、実は大切なのは日本語力の方だったりします。

 

サラサラ外国語が出てくると思うなよ

 

私は外国語→日本語への翻訳しかしません。というかできません。日本人である私が日本語から例えばフランス語に翻訳するとしたら、フランス人の考え方やフランスの歴史、文化的背景などもある程度理解していなければできないからです。

 

これができるのは親御さんのどちらかがフランス人とか、フランスで育ったという人くらいではないかと思います。下手に日本人に頼むなら、日本語がうまいフランス人に頼んだ方がよっぽど精度の高いものができるでしょう。

 

この辺がなかなか理解されないんですよね。フランス語が話せるというと、じゃー、もう日本語で言いたいこと全部フランス語にして!みたいな。しかもこれを1文字1円(あるいはそれ以下)とかで依頼してくる人もいたりして驚愕します。

 

通訳と翻訳の違い

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通訳の場合、瞬発力と決断力が要求されます。ここもよく誤解されるのですが、通訳の場合、相手が話していることを100%伝えるのは不可能。会話がどんどん進むわけですから、ある程度、本当に必要な情報だけに絞って訳していかないと、話が進みません。

 

よく野球とかサッカーとか外国人選手には通訳がつきますが、話を聞いていると「ええ?!そこを省略しちゃうの?」と驚くケースもあれば、ひとつ前に発したフレーズで出てきた単語を次のフレーズで拾って訳すことで、日本語としての流れをスムーズにしている人なんかもいてすごいな!と感心してしまうこともあります。

 

通訳はなにしろ瞬発力。あと、「これは端折る」という決断を自分でするという勇気がないとできませんね。

 

大切なのは日本語力

 

私が通訳や翻訳をする上で、とても参考になったのが、こちらの本です。翻訳の場合、大切なのは日本語力なんです。日本語能力に長けている人ならば、語学力なんてものは、ある程度あればなんとかなります。私がそうです。

 

外国語でシンプルなフレーズ。これを日本語のどんな単語や言い回しを選んで組み立てなおすか。発言者や原文の意図にぴったり合うような表現が見つかると、本当にワクワクします。

 

海外に住んでいたとき、在住何十年、もう日本よりその国の人と化していて、俺はすごいんだぞ!みたいなおじさんがいたのですが、日本語力が残念だったようで、その方の翻訳した日本語の文章を見て『お気は確か?』と青ざめました。

 

この日本語の文章を世に出しちゃうの?というような私にしてみれば赤面モノの文章でした。

 

考えてみれば、普段から話をしていても、この人楽しいな、話が分かるなと思う人はたいてい相当な量の本を読んでいます。起承転結やオチをつけることとかに慣れているんですね。

 

大人になってから日本語の力を身につけるのは時間がかかるかもしれませんが、不可能ではありません。次回はじゃー、どうしたら日本語能力が身につくわけ?ってことを考えていきたいと思います。