昨日、お昼頃にネットでフランスで大規模な同時多発テロが起こったことを知りました。慌ててテレビをつけてみても、どこでも報道していない。びっくり。普通にワイドショーとか、料理番組、お笑い番組をやっている。
遠いフランスで起きていることだから…という考えもあるのだろうけど、日本はまだまだ国際社会の一員として成熟してないんだな…と改めて感じました。
オリンピック開催を控えているのに、あまりに暢気すぎる。
哀悼の意を表したり、フランスの国旗のカラーにライトアップしたからといって何も変わらないと思う人もいるかもしれません。
でもそれは違うと、私は断言できます。
仮にスカイツリーがフランス国旗のカラーにライトアップしたら。遠いフランスから日本に来ているフランス人の方がもし、それを見たらどんなに励まされるか。
フランスの国民が、遠い島国・日本の国民が自分たちのことを思っているということを知ったら、どれだけ心強く思うか。その連帯感にどれだけ感謝するか。
東日本大震災が起きたとき、私はヨーロッパにいました。遠い地でなにもできず暗い気持でいるとき、サッカーのチャンピオンズリーグの試合で
「私たちは日本の皆さんとともにいます」
という日本語の横断幕が出たのを目にしたとき、涙が止まりませんでした。こんなに遠い国の人たちが、私たちのことを想っていてくれる。日本で被災した方はサッカーの試合を見ているような余裕はなかったでしょう。それでも私は本当にありがたいことだと思いました。
些細なことで、フランス国民の皆さんの心に寄り添うことができるなら。それを見ているフランス人がたった一人であっても、価値があることと言えるではないでしょうか。
17日に行われる、イングランド代表とフランス代表のサッカーの試合では、イングランドのサポーターもフランスの国歌・ラ・マルセイエーズを歌おう!という声が挙がっているそうです。
なにもできないときだからこそ、小さなことでも。
私たちはフランスの皆さんとともにいます。