MotoGPマレーシア ヴァレンティーノvsマルケス

かなり前になりますが、バイク関係のお仕事をいただいて以来、ちょっと気にしてみているMotoGP。スペインやイタリアではサッカーや野球のような感覚で親しまれているのですが、日本ではほとんど報道されないですよね。

MotoGPに参戦しているバイクといえば、ヤマハかホンダがほとんど。それなのに日本でほとんどニュースがないのは残念なことだと思います。

今日は2015年10月25日に行われたマレーシアGPで起こったイタリアのヴァレンティーノ・ロッシヤマハ)とスペインのマルク・マルケス(ホンダ)の間に起こったトラブルについてお話したいと思います。

ヴァレンティーノ・ロッシマルク・マルケス

 

global.yamaha-motor.com

ヴァレンティーノ・ロッシは1974年イタリア生まれ。イタリアの国民的スターでCMなどでも親しまれている人気者です。

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これに対してマルク・マルケスは1993年生まれの22歳。5歳のころからバイクに乗り始めて、8歳でジュニアクラスのチャンピオンを獲得したという実力者。

 

マルケスは小さい頃からヴァレンティーノに憧れていて、彼と一緒にレースに出られるのが夢のよう…と言っていたほど。少し前まではレースの後はお互い、冗談を言い合ったり、健闘をたたえ合ったりして、とてもいい関係が続いていたんです。

私は2人とも大好きで、どっちかが勝てばいいやーと思っていつもレースを見ていました。あとはいつか2人が同じチームになってくれたらな…なんてことも考えたりしてましたね。

マルケスがヴァレンティーノを挑発?

ところが今年に入って、2人の間に暗雲が立ち込めてきました。レース中、マルケスが危険行為?と思われるほどのきわどい走りでヴァレンティーノとバトルを繰り広げ、マルケスが転倒したことも。

今回のマレーシアGPでもマルケスが再三、ヴァレンティーノに接触ギリギリのラインで追い抜きにかかり、いらだったヴァレンティーノがとうとう足を出して、マルケスを突き飛ばすようなかっこうになり、マルケスは転倒してしまったんです。

やっちまったな…。ヴァレンティーノ…

ヴァレンティーノは試合後の会見でこう述べています。

「僕は今季のタイトルを失った。マルケスは僕が(試合前の会見で)言ったことを本当だと証明して見せた。それが本当ではないということを見せてやりたかったし、もっといい方法でやってくれると願っていたけど、違ったね。彼は目的を達成した。僕がタイトルを失うという目的をね」

「僕には彼を転倒させるつもりはなかった。そんなつもりはなかったんだ。ただ、僕の軌道から出ていかせるつもりだったんだよ。あの時点で僕は極度のストレスを感じていたからね。僕から遠ざけて、そのまま逃げ切るつもりだった。

僕たちは接触した。だけど、僕が彼を蹴飛ばしたというのは事実じゃないよ。

彼のハンドルが僕の足に触れて、僕の足がペダルから外れた。スピードダウンさせたかっただけなんだ。あれは危険行為じゃない」

「これは皆にとって悪いエピローグになってしまった。ロレンソと勝負できれば素晴らしい試合になっただろう。ただマルケスはロレンソに勝たせることを決めていたみたいだね。マルケスがやったことは恥ずべき行為だ。なぜならこんなできごとは、スポーツ史上まれに見ることだからね」 

ヤマハのチームメイト、ホルヘ・ロレンソさん談

一方、ヴァレンティーノのチームメイト、ホルヘ・ロレンソさんはこんな風に言っています。

 

『 マルクは転倒して、0ポイントで終わった。それなのにヴァレンティーノは16ポイントを獲得している。これはおかしいことだと思う。多分、彼が順位上のペナルティをうけないのは、彼の名前・名声によるものなんだろう。信じられないよ。それを見たとき、信じられないと思ったね。

 

試合の責任者が決定したことで、受け入れられなければならないけれど、僕は共感しないね。他のレーサーはあんなに危険な行為をしなくてももっと厳しい制裁を受けることもある。

 

(ヴァレンティーノは)今年のチャンピオンにふさわしくないよ。僕だけじゃなく、たくさんの人が彼のスポーツマンシップに対するリスペクトを失うだろう。どんなペナルティが適しているのか僕にはわからないけど、もっと厳しいものであるべきだ。だって、マルクをコース外に押し出したことは確かなんだからね』

 

…って、この2人、同じヤマハのチームメイトなのに仲悪かったこと忘れてました。要はマルケスが同じスペイン人であるロレンソにタイトルを取らせようとして、ヴァレンティーノをタイトルを失わせることに成功したってこと…らしい。

 

まるでガラスの仮面ですね!

 

男の嫉妬(だけじゃないだろうけど)ってホント怖い!

 

結局、ヴァレンティーノは3点のペナルティ(レース上の免許?)と最終試合で最後尾スタートを余儀なくされ、もう勝てないんなら、試合に出ないと言っているようです。気持ちは分かるよ~。

 

なんで挑発に乗っちゃったのかなぁ…。限界までイライラさせられたんだよね。でも蹴りは入れたらダメだ。ヴァレンティーノはMotoGPの顔なんだから。

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 (画像はお借りしています

それにしてもマルケス。こんなに天使みたいな顔しているのに…。恐ろしい子!! 

 

試合後、お互いの言い分を聴取された席ですれ違った、ヴァレンティーノとマルケス。ヴァレンティーノが

Era bella gala,eh? (いい試合だったじゃないか、え?)

と皮肉ったところ、

era bel calcio,eh?(そっちはいい蹴りだったじゃないか)

 

と応戦したそう。本当の喧嘩になっちゃったよ~。あんなに仲良かったのに…残念。それにこんな形で今季のMotoGPが終わるのも、後味悪いなぁ。